株式と債券への双方買い、相場の転換点を示す

Investors are buying stocks and bonds at the same time, which means something has to give

投資家は、リスクが高い金融商品である株式を購入していると同時に、より安全性の高い債券も購入している。これは、相場が転換点に来ていることを示唆している。

これは、度々、起こることではないが、まったく初めてのことではない。

米連邦準備制度理事会(FRB、中央銀行に相当)が利上げ路線に変更したことでリスク資産の魅力が増している。こうした中で、経済指標の内容が今後の景気動向に不安を示す内容となっていることで、債券投資を加速させることになっている。

ブリークリー・アドバイザリー・グループのチーフ・インベストメント・ストラテジスト、ピーター・ブックバー氏は、「現在の状況と過去は異なる、と主張することは簡単だ。低インフレでしっかりとした経済成長がある状況では、株式も債券も同時に購入することもあるだろう」とした。

同氏によれば、米10年債、マイナス金利となっている日本国債だけでなく、年利0.17%しかないドイツ10年債も買われている。米10年債利回りは、2.70%。

ブックバー氏は、「これが意味することは、今後の経済成長に懸念を持っていることを示す。株式が買われていることは、経済状況が好調であるからではなく、FRBの金融政策が一つの要因で、米中の貿易摩擦が解決されるという楽観的な見方によるものだ」としている。

ウェルズ・ファーゴの金利ストラテジー担当ディレクター、マイケル・シューマッハー氏は、今回のような株式・債券の両商品に買いが入っているケースでは、最終的には債券売りでこの動きが終わる傾向があるとしている。その結果、金利は逆方向に動くために、10年債利回りが再び、3%を目指した動きになると予想している。