貿易摩擦と労働賃金の上昇、インフレには致命的な要因で世界経済に悪影響=米イエール大専門家

A ‘potentially lethal combination’ between hot jobs market and trade tensions could unleash inflation, Stephen Roach warns

米イエール大学のシニア・フェローでアジア専門家として知られるステファン・ローチ氏は、米中の貿易摩擦の高まりと米株市場が史上最高値を更新していることで逆に暴落の可能性があることなどから、世界経済に混乱をもたらすリスクが高まっていると分析している。

同氏によれば、米中の貿易摩擦が世界のサプライチェーンに多大な圧力を加えており、価格上昇の一つの要因になりつつある。同氏はこれを、株式市場にとって、「もっとも破壊的な」要因の一つだと評している。

「労働賃金が高騰していることと、サプライチェーンが抱えつつある問題との致命的なコンビネーションによって、インフレが上昇するリスクが高まっている。こうした状況には、米連邦準備制度理事会(FRB、中央銀行に相当)は、対応する準備がまったくできていない」とした。

同氏は、「先進経済にとって、バリューチェーンは、インフレ全体に大きな影響を及ぼす」としている。