イールドカーブのフラットニング化、通常は景気後退入りのサインだが・・・?

Bond market’s recession indicator may not be working this time

通常、短期と長期の利回り格差(イールドカーブ)が縮小すればするほど、リセッション(景気後退)が近づいているとの兆候だとされるが、現在のイールド・ギャップの平準化では、リセッションの影はまったく見えない。

2年債と10年債の利回り格差、イールド・ギャップは、ほぼゼロにまで近づいており、通常は利回りに注目しない向きからも視線を集めている。

 

短期債利回りが上昇し、長期債利回りに近づく、あるいは、利回りが逆転するようなケースでは、リセッションの前兆だとされている。これまでの歴史を振り返ると、こうした現象が訪れた後には、着実にリセッションが来ていた。

モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメントの債券ポートフォリオ・マネージャー、ジム・キャロン氏は、イールドカーブがリセッション入り前には必ず兆候を出す存在だったと説明している。

しかし今回の逆イールドカーブは、米連邦準備制度理事会(FRB、中央銀行に相当)による金融危機からの脱却に向けた極端な政策がもたらしたものだと分析している。

「これまで長い期間、量的緩和(QE)を続けて金利を通常よりも低く押さえつけてきた。こうした長期にわたるQEで、イールドカーブは、通常よりも40~50ベーシスポイント平均化されている、というのが一般的な見方だ。つまり、このQE要因で、フラットニングがこれまでのリセッション入り時よりも、過度に起きているということだ」とした。