足元のドルは軟調、好転の材料見当たらず

ドルの下げが止まらない。そして、足元では、下げを止める材料が見当たらない。

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は、量的緩和の一環としての債券購入プログラム縮小時期の検討を始めるとのコメントがユーロをほぼ2年ぶりの水準に押し上げ、ドルには下げ材料となった。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの債券ストラテジー責任者、マーク・シャンドラー氏は、「この話(プログラム縮小の検討開始時期)は、これから3四半期程度かかると市場では見られている。しかし、ドラギ総裁自身の言葉にもかかわらず、9月にも開始される可能性がある」としている。

ドルは、対ユーロで、年初来10%下げている。

ドル軟調の要因の一つは、米連邦準備制度理事会(FRB、中銀に相当)のイエレン議長(総裁に相当)がインフレの停滞に繰り返し言及していることにある。

また、ロシアとトランプ政権との癒着疑惑も、ドルには悪材料となっている。