ETF運用の高まり、従来の大手運用機関の影響力が薄まり波乱要因に=BOAM

Bank of America says ETF rise is distorting the stock market

パッシブ型投資、特に上場投資信託(ETF)を活用した運用が、ここ数年、大きく拡大しているが、バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ(BOAM)は、これが市場の波乱要因の一つになっているとお分析を明らかにしている。

BOAMは、「これまでの歴史を振り返ると、米大型株を運用対象としていた機関は、十分流動性とともに、市場への影響力も持っていた。しかし、ラッセル2000株指数と比較して、S&P500指数では大型株を中心とする運用機関が持つ資金規模は、さほど問題ではなくなってきている。言い換えると、小型でさほど投資人気がない株式と比較すると、誰もが注目している人気大型株への影響度という点では、大手運用機関の影響力は薄まっている」とした。

「S&P500指数でみられるETF人気で、徐々にではあるが、流動性は、さほど影響力が薄まってきている」とした。

BOAMによれば、出来高のうち、ETFに関連した取引は現在では、ほぼ4分の1にまで拡大している。一方の、個別の取引は、76%だという。ETFが占める割合は、3年前には20%にとどまっていた。

BOAMは、「運用機関は、パッシブ型投資に重きを置くようになってきている。2009年以降、ETFの買い超は1600億ドルにまで膨れ上がっている。一方、個別取引は、逆に、2000億ドルの売り超になっている」とした。

たとえば、ETFを積極的に展開しているバンガードのS&P500指数に占める、保有株式の時価総額は、2010年から倍の6.8%にまで拡大している。同社の同指数構成銘柄の保有銘柄数は、2010年には116だったが、最近では491となっている。