史上最高値を更新する株式市場には警戒が必要、想定以上のリスク含む=著名エコノミスト

The booming stock market is in denial, economist David Rosenberg warns

2008年の金融危機以降の米株式相場で、もっとも早く強気派になったことで知られるグルスキン・シェフのチーフ・エコノミスト、デビッド・ローゼンバーグ氏は、史上最高値を更新する株式市場について、投資家には注意が必要だとの見解を示した。

同氏は、史上最高値であることで誤った認識が芽生える危険性を指摘、米株市場に大量の資金を投下することで、考えている以上のリスクを抱えることになり得るとしている。

すでに通常とは異なる状況が続いている。すなわち、セイフヘイブンとされる債券利回りが低下し続けるなかで、株式は逆に上昇し続けている。

「双方(株式と債券)どちらの資産クラスが、適確に動いているのか、見極める必要がある。2007年秋の状況が思い出される。この時、結果的には株式市場では典型的なダブルトップをつけたが、上昇局面では、市場最高の上げ相場になると、ほぼすべてが考えていた。同時に、債券市場では、まったく別の動きがあった」と説明している。

同氏はさらに、「市場は、2000年と2007年にほぼ同じような上昇の動きを否定する形となっていた」その後1年以内に、米経済はリセッション(景気後退)に見舞われた。

「株式市場では、成長が加速するとのストーリーが生まれている。しかし、このストーリーには、逆(に下落する)のシナリオが起きる可能性を低く見積もっているものだ」としている。

同氏は、いわゆる「パーフェクト・ストーム」が市場を襲うとし、その理由の一つに第2・四半期国内総生産(GDP)が低調となる見込みを挙げた。

「債券市場は、基本的に経済がさほど大きくは減速していないことに反応している。インフレは、低水準にある。つまり、債券市場の動きは、(経済の現実と)かけ離れたものではないと考えている」とした。

「どちら(株式と債券)が不適格な動きをしているかを考えると、株式市場のように見える」とした。