ゴールドマンとJPM、米債利回り予想を下方修正

US banks lower expectations for bond yields

米経済が大きく改善するとの見方が薄まるなかで、ゴールドマン・サックスとJPモルガンなど複数の米投資銀行は、米債利回り見通しを下方修正している。

米株が最高値を更新するなかで、米債利回りは頑なまでに現状水準を維持している。これは、株式投資家よりも、債券投資家は米経済の成長とインフレにはより慎重な見方をしていることの現れだ。

シティグループの金利ストラテジスト、ウィリアム・オドネル氏は、「2017年入りにあたり、金利が上昇すると見込んでいた。しかし、実際は、その通りにはなっておらず、時間だけが過ぎている」とした。

MUFJの金利ストラテジスト、ジョン・ハーマン氏は、「現在のトランプ政権をめぐる課題は、金融政策に大きく影響しかねない。それだけでなく、財政問題にも影響を与える可能性がある。多くの課題が一気に解決される可能性がないわけではないが、(トランプ大統領が掲げている政策実現への)実行力に疑問が高まっている」とした。

ゴールドマンとJPMは、ともに、⑽年債利回り予想を3%から2.75%に下方修正している。

ゴールドマンは、「インフレ・トレンドが弱まっており、政治リスクが高まっている両方の側面から、債券利回り上昇が押さえ込まれているのが現状だ」としている。