VIX恐怖指数とCS不安バロメーターの乖離、大きな下げ相場の前兆か

The Vix vs. CSFB: divergence won’t last forever

S&P500指数は、25日の取引で市場最高値を更新する一方、シカゴ・ボード・オブ・エクスチェンジ(CBOE)のVIX指数は10を割り込んでいる。ボラティリティが、ここまで低水準となると、市場にはパニック売りの要素が隠されているとの不安がつきまとう。

果たして、いつまでVIX指数が極めて低い水準で推移し続けるのか、いつ、反転上昇するのか、そして、株式市場にはどにょうな意味があるのか。

同指数は、しばらくはこの低水準で動くとみられているが、一旦、上昇に転じた場合には、株式だけでなく、ほかの資産市場での大掛かりな売りが出るとみられている。

その上昇に転じる時期、すなわち、リスクが顕在化する時期はいつなのか。

正確な時期を予測することは容易ではないが、クレディ・スイス・フィア・バロメーター(CSFB)とVIX指数との相関関係が一つのカギとなる。

VIX指数は、S&P500指数の過去30日のボラティリティを指数化したもの。一方のCSFBは、S&P500指数の下落に備えたポジションを建てるためのコストを指数化している。

VIXとCSFBは、概ね同様に動くものだが、これまで数回、乖離をみせたことがある。5月初旬以降、VIXが下げに向かう、すなわちボラティリティが低くなる一方で、CSFBが上昇、つまり、市場では下げリスクの高まりを警戒して投資家がヘッジ・ポジションを積極的にたてていることが示され、別々の方向に向かっている。

この2つの指数は、別方向の動くことは稀で、やがては同一方向で動くことが過去の通例だ。したがって、今後、夏頃をめどにボラティリティが高まり、リスク資産を中心に大きく変動する可能性があると読める。