ジャンク債が好調、バリュエーション面で懸念も

Junk yields hit 3-year low, and some investors are getting scared

投資不適格債券、いわゆるジャンク債の利回りが、ほぼ3年来の低水準になっており、一部の投資家が懸念を示している。

バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ米債利回り指数は、ジャンク債利回りが6.02%となり、今年初旬の10%から40%ポイントも下げている。これは、2014年6月以来の低い水準だという。

ジャンク債利回りの低下は、投資家がこうした債券に高い需要があることの裏返しだ。シカゴ・ボード・オブ・エクスチェンジ(CBOE)のボラティリティ指数(VIX指数)が史上最低の水準にあり、注目される動きだ。

パックス・ハイイールド・ボンド・ファンドのポートフォリオ・マネージャー、ピーター・シュワブ氏は、「株式市場が、現在のように好調で推移する限り、高利回り債も好調に推移するだろう。双方の相関性は、極めて高くなっている。(高利回り債を発行する)企業は多くの債務を抱えているが、業績も好調だ」とした。

業界団体の統計のよれば、現在、企業が抱える債務は8兆5200億ドル隣、2008年金融危機と比較すると57%も増加している。

こうした中で、投資家が高利回り債に懸念を抱くのは、現在の株式市場と同様、バリュエーションの高さにある。

バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチの高利回り債担当ストラテジスト、マイケル・コントポウロス氏は、「小売と自動車セクター関連の経済指標の内容が弱く、バリュエーションも高いことで、高利回り債は夏の終わり頃から圧力に晒される可能性がある」としている。