米金融市場のリスクは政治に

US rises to the top of the list of major markets with big political risk

米国市場は通常、市場リスクが極めて低いとみられているが、史上最高値近辺で推移氏続けている事実とボラティリティが極めて低水準であることから、複数のアナリストは、強基調を維持する米市場にとって最大のリスクの一つがトランプ大統領の共和党政権にあると指摘している。

ウェルズ・ファーゴ・インベストメントのグローバル・マーケット・ストラテジスト、ポール・クリストファー氏は、「不透明性があり、これが政治リスクに直結している」とした。

前回のワシントン政府そのものが市場にとってリスクとなったのは2008年、政府の財政が危機的な状況に陥った際だという。同氏は、今回の政治リスクは、これとは異なるという。

アナリストは、仮に共和党が過半数を失うことが大きなリスクだと指摘している。これは、現在の株式市場がトランプ大統領と共和党が推進するビジネス優先の施策実行が難しくなるためだという。

UBSの株式およびデリバティブ(金融派生商品)ストラテジスト、ジュリアン・エマニュエル氏は、現在が市場がすでに企業の業績改善見通しだけでなく、税制改革や他の成長優先政策を織り込んで推移していると指摘。そのうえで、政治的な要因で市場が左右されることは珍しいわけではないが、市場が期待しているだけに、それが実現しなかった場合の反応が想定以上に大きくなるとしている。