世界の金融市場は限りなく危険な状態にあった=イエール大シニア・フェロー

Markets just averted ‘disaster,’ Yale’s Stephen Roach says

米イエール大学のシニア・フェロー、ステファン・ローチ氏は、世界の株式市場が暴落に限りなく危険なほど近づいていたとの見方を示した。

同意者、フランス大統領選挙で極右のルペン候補が勝利していたら、世界の金融市場がマヒ状態に陥ったであろうとしている。

「数日間は続く悲惨な、惨憺たる相場になっていた可能性があった。欧州は統合型の経済圏で、グローバル経済の最先端にあるビルの基礎の一角を成すのが欧州経済だ」と説明した。

今回は悲惨な状況にまで至らなかったが、今後を「過度に楽観的に」見るべきではないとしている。

「ルペン氏の勝利でユーロ圏経済の崩壊という悲惨なシナリオの一つが無くなっただけだ。経済のファンダメンタルズや欧州が抱えている困難な問題、そして再び成長軌道に乗せる方策を確立する、教祖力を強化するなどの基本的な課題は、未解決のままだ」とした。

バリュエーションがかなり高い水準にまで上昇してきていることで、米株では5〜10%の下げ調整が不可避だとの指摘が一部にはあるが、ローチ氏は米株を強気に見ている。

「米国は、欧州と比較すると、はるかに革新的で、競争力があり経済的にも安定している」とした。