中国企業のデフォルト増加、膨大な隠れ債務の証か

China’s shadow debts pose rising systemic risks

中国企業のデフォルト(債務不履行)が増加していることは、隠れ債務が多くあることを示すとの見方がでている。

自らの信用で融資を獲得できない中小企業は、他の企業からの債務保証を取り付け銀行融資を取り付ける。しかし、債務保証を与えた側の企業は、その債務保証をバランスシートには記載しないケースが多く、債務・債券関係の把握が容易ではなくなる。

銀行融資を獲得したい中小企業は、相互にこうした債務保証をすることで、融資を獲得することが可能となる一方、一旦、経営破綻に陥ると債券関係や債務の行方が全く掴めなくなることが問題となっている。

中国銀行業監督管理委員会(CBRC)は、こうした相互債務保証の規制強化に乗り出している。

例えば、山東省のトウモロコシ油製造業社が4月、隣接するアルミニウム工場のローン保証したものの、このアルミ会社の資金繰りが悪化し、自信の財務に悪影響が出ていることを公表している。その数日前には、南西部の地方自治体政府が、自動車部品メーカーの債務保証をし、その部品メーカーが債務不履行に陥った為に、債務支払いを強要されたケースもある。

深センの運用機関、ファースト・ステート・シンダ・ファンド・マネジメントの Qiu Xinhong氏は、こうした肩代わり債務問題が公表されるのは珍しいケースだとしている。

公表されない類似した債務は膨大な額に登るとみられており、シティック・セキュリティーズの推計によれば、民間企業が債務保証している融資額は、民間企業の資本金の11%に相当する額に達しているという。さらに、地方自治体政府が債務保証している額は、同様に18%に上るとの推計もある。

フィッチの在上海、中国リサーチ担当責任者、Wang Ying氏は、「債務を保証する会社は、他の企業の債務も保証しており、そもそも、その会社も、別の企業の債務を保証している」とした上で、「最悪の事態は、チェーン・リアクションのように次々と悪い事態が発生することだ」とした。