米市場、早急な売りは不要だが危険な水域にある=ノーベル経済学受賞教授

Shiller: High valuations make the market ‘dangerous’—but ‘oddball mood’ could push stocks way higher

ノーベル経済学賞を受賞しているイエール大学経済学教授のロバート・シラー氏は、現在の株価が過剰に評価されていると見ているが、これが必ずしも、早急な株価下落につながるとは見ていない。

同氏は、過剰なまでに買われている銘柄を見つけることは、現在の市場環境では容易だとしたうえで、過去10年のインフレ調整後の収益指数(いわゆるCAPE指数)をみると、大恐慌の1929年、ドットコム・バブル崩壊の2000年以来、経験したことのない高水準にあるという。

同氏が編み出した指数は現在29で、これは、大恐慌直前よりもさらに高いという。

しかしながら、「市場から撤退すべきだ、と主張しているわけではない。危険な状態にあると見ているだけだ」とし、早急な保有株売却を推奨しているわけではないとした。

同氏は、「CPAE指数は、1998年には現在と似通った水準にあり、その後、(ドットコム・バブル崩壊にいたる)2年間は上昇し続けた」としている。

トランプ大統領の提言している施策により、市場にはある種の期待感が膨らんでいるとしたうえで、「トランプ・マジックの不思議なところは、ほかのあらゆる材料よりも、強気に解釈されることにある。ビジネスにかかわっている向きは、大統領の施策に乗りたい思いが強くあることもあり、ほかの材料を隅に押しやる勢いがある」と分析している。