新興諸国建て通貨資産に投資妙味

先進経済諸国では経済見通しが一段と明るくなっていることで、一部の金融機関は、自国通貨建て金融資産に期待を寄せている。

JPモルガン・アセット・マネジメント、シュローダーズなど複数の運用機関は、エマージング(新興)自国通貨建ての金融証券を、ドル建てよりも有望だとみている。

これは、エマージング通貨のボラティリティが低下してきており、コモディティ(商品)価格も安定し、ドルを14年ぶりの高水準に押し上げた一因であるリフレ取引も沈静化してきていることが要因だという。

パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)にも運用コンサルを行うリサーチ。アフィリエイツは、エマージング諸国自国通貨建て債券のパフォーマンスが、次の10年には、より高いリターンを稼ぎ出すとしている。

ここ12カ月では、エマージング諸国通貨建て債券は、マイナス0.4%、一方のドル建てソブリン債はプラス7%。これの差を各運用機関は、エマージング諸国通貨建て債券に上値余地があるとみている。

パインブリッジ・インベストメントのシニア・ファンド・マネージャー、アンドレス・ファーグマン氏は、「自国通貨建て市場へのエクスポージャーを拡大することは、理にかなっている」とした。