ドル/円の軟化、株価には危険なサイン

This currency could be sending a warning sign for stocks

ドル/円為替レートが重要な水準に近づいており、株式市場には下げ警戒の兆候だとの見方が一部には出ている。

ドルは、先週金曜4月14日の取引で、108.71円まで下落、昨年11月中旬以来の安値を付けている。

BKアセット・マネジメントの外国為替ストラテジー担当マネージング・ディレクター、ボリス・シュロスバーグ氏は、ドル/円が110円を割り込んだことで、重要な水準を切り込み下値リスクが出てきた、と指摘している。

このドル安について同氏は、「リスク・オフ取引が市場に浸透しつつあることを示す、極めて重要なサインだと認識している。これまで円は、リスク・オフ取引のセンチメントを主導してきた傾向が高く、今回のドル安/円高は、その傾向から重要なサインとなる」としている。

同氏によれば、金融市場の不安が通常は為替相場に現れ、株式市場に「拡散」していく傾向があるという。

投資家が最近では、北朝鮮を巡る問題を含め地政学上のリスクへの懸念を高めており、クレジット市場の引き締め化、「政治面からのトランプ政権におけるリフレ対策の進展がほとんど見られない」ことなどを不安要因として挙げられている。

「外国為替市場内部の動向の関連性の乖離が見られており、最近の通貨の動きからすると、株式市場が下げ、調整安が必要だとの兆候があると考えている」とした。

ワシントン・クロス・アドバイザーズのポートフォリオ・マネージャー、チャド・モーガンランダー氏は、円高が株価に圧力要因となりつつあるとの見方に合意している。

同氏は、今後3カ月でドル/円が105円まで下げる可能性があり、S&P500指数は危うい水準にあるとした。