長短の利回り格差縮小、将来の経済への懸念の表れか

The market is sending clear signs that economic optimism is flagging

金融市場の一部の動きを見ると、米経済への楽観的な見方が減退しているとの分析が出ている。

米2年債と米10年債のスプレッドは、昨年11月の大統領選以降では、最小になっており、金(ゴールド)価格がじりじりと上昇している。

短期と長期債の利回り格差は、通常、長期債が高い。この格差が拡大すれば、将来の経済成長が期待できることの裏返しだと見られている。逆に、将来の景気への不安があれば、インフレも進行せず、従って長期利回りが低下傾向となり、短期利回りが上昇、結果、利回り格差が縮小する。

パイパー・ジェフリーのテクニカル・アナリスト、クレイグ・ジョンソン氏は、長短利回りスプレッドが1.06パーセントポイントを割り込むようであれば、テクニカル要因からも景気に対する危険領域に入ってくると分析している。

同氏は、金価格の最近の上昇が長期的な上昇局面入りしたものではなく、単なる調整にすぎないとみている。仮に、「1300ドルを断定的に上抜けしなければ、調整反発」で終わり、2011年から続く長期的な下げトレンドが継続していると考えられるという。