米FRBの株価上昇への警告、軽々に無視すべではない

Fed officials say the stock market may be overvalued and history shows they are often right

政策当局が市場が行き過ぎているとコメントを差し挟むケースでは、トレーダーは、これを嘲り笑う傾向が高い。1996年に当時のグリーンスパンFRB議長(米連邦準備制度理事会、中央銀行の総裁に相当)が「不合理な熱狂」と市場を評価した際も同様に一笑に付されたが、その3年後にドットコム・バブルが崩壊した。

4月5日に公表さえた、連邦公開市場委員会(FOMC、日銀の政策決定会合に相当)議事録では、「前回会合から(3月までの期間)、米株式指数全体が上昇している。株価収益率など一部のバリュエーションは、歴史的な水準から大きく上昇している。標準的なバリュエーションから、現在の株価がかなり大きくかい離しているとの指摘も一部にある」と警告している。

このFRBの警告をまったく無視することは危険だ。これまでの歴史を振り返ると、当局からバリュエーションについての警告があった1年後には、株価が低迷する傾向が示されている。

 1996年から、FRBが警告を発した6回のケースで、その1年後の株価を検証すると、今回の警告も意味を持ってくる。

1996年から6回の1年経過した時点での株価平均は、S&P500指数がマイナス3.46%、ハイテク株主体のナスダック総合指数に至っては16.83%沈んでおり、ダウ工業株30種指数はマイナス1.57%だ。

1996年12月から1年後には、S&P500指数は32.99%上昇したものの、2000年3月からでは24.88%下落、2001年12月ではマイナス20.39%、2004年1月ではプラス3.8%、2014年9月ではマイナス0.57%、2015年4月ではマイナス1.97%となている。