米不動産価格の上昇、将来の景気減速リスクをさらに高める=ボストン地区連銀総裁

Hot US real estate a potential red flag: Fed’s Rosengren

ボストン地区連銀総裁、エリック・ローゼングレン氏は、国内の不動産価格が上昇していることに懸念を表明、今後の景気減速のリスク増大につながりかねないとした。そのうえで、世界各国の金融当局は、不動産セクター全体の鎮静化に向け政策金利以外の方策を考えるべきだとした。

2007年から2008年にかけて住宅および商業用不動産価格が下落、エクスポージャーが大きかった金融機関が経営危機に陥り、これが全世界に波及しリセッションにまで拡大した。その後、回復し、2016年には商業用不動産融資を持つ銀行は9%、住宅ローンは12%となっている。

 同氏は、「急激な」住宅価格の上昇は特に、金融機関の不安定化の兆候となり、この不安定さは徐々に拡大していくもので、気づいた時には制御不可能なまでになっていることがあるという。

「金融機関の多くが不動産エクスポージャーを持っているのが現状だ。金融とマクロ経済だけでは、不動産市場の鎮静化には限定的な効果しかない。将来、経済成長が低下するような局面では、この不動産セクターの動向が危険性をさらに高めるものだとの認識を持つべきだ」とした。