長期で低位推移するVIX指数、一般的解釈とは逆に株価下落の可能性示唆

The market’s ‘fear index’ hasn’t run this cold since before the financial crisis

シカゴ・ボード・オブ・エクスチェンジ(CBOE)のボラティリティ指数は、極めて異常なほど静かな取引が続いているなかで、同指数の相場への示唆が注目される。

1月4日以降、恐怖指数とも呼ばれるVIX指数は、13.28を上回ることなく推移している。2008年以降に同指数が13.5を割り込んだことは、まったくなかった。

 55キャピタルのストラテジスト、マックス・ウォルフ氏は、「市場は、文字通り今後のリスクを示唆している。VIX指数が、それを示している」とした。

同指数は、S&P500指数のオプション取引の価格を参照とし、今後30日(暦日)間でどの程度変動する可能性があるかを示すもの。指数オプションは、概ね、価格上昇よりは価格下落のためのヘッジに使われるケースが多い。したがって、同指数は、短期的に市場がどの程度の下落を見込んでいるのかを計る一つの指標になっている。

日々の同指数の動きは、さまざまな要因に左右されるのは事実だが、同指数が明確に13.5以上に上昇していない事実は、市場参加者の大半が上昇を見込んでいないとの明確なメッセージだとも解釈できる。

一般的にVIX指数が低位にある際には、市場が上昇する可能性を含んでおり、逆に高位にある際には下落の可能性を含んでいる。現在、長期にわたり低位で推移し続ける同指数だが、今後、大きく相場が上昇すると見込むべきではないとの見方が出ている。

先週金曜10日までの46営業日、同指数は13.5を下回り続けている。このように長期にわたる低位での水位は、金融危機以前の2006年9月中旬から2007年2月末までの68営業日。

VIX指数をいわゆる「コントラリー」指標、つまり、一般的な考え方と逆の可能性を示すものとして理解している向きもある。その見地からすると、現在の長期にわたる低位で推移する現在のVIX指数は、むしろ、今後の相場下落の可能性があると解釈できる。