米10年債利回りが債券王の指摘する2.6%を突破、今後の債券市場の行方は

Bond yields just hit the level that Bill Gross said would signify a bear market

 

ボンド・キング(債券王)と称されるビル・グロス氏は、年初、10年債利回りが2.6%を超えるようであれば、債券市場が崩壊すると警告していた。先週、ザラ場でこの水準を突破したことで、今後の債券市場の動向が注目される。

同氏は1月、「2.6%を上抜けするようであれば、かなりの弱気相場が始まったと言える。2.6%の水準を注視すべきだ。(この時点で)ダウ(工業株30種指数)の2万ポイント突破よりもはるかに重要で、原油価格がバレル当たり60ドルになるかということよりもインパクトが大きい。ドル/ユーロが等価水準を突破してドル高が進むのかよりも、意味がある。これ(10年債利回りの2.6%)は、カギとなるもので、2017年の株価にとっても重要だ」とした。

グロス氏は当時、10年債利回りが2.6%を突破して上昇するようであれば、それがすなわち弱気相場の始まりかとの問いに、「そう考えている」と答えていた。

そのうえで現在、同氏は、「当時は2.6%を超えると予想していたわけではなく、もし超えるようであれば、長期的な弱気相場を示唆しているとみていた。ここ30年間、金利は下落してきており、長期的には、2.6%はまさに、金利トレンドの分岐点となる。仮にトレンドが明確に転換せず、さらに3%も上抜けするようであれば、それはすなわち、長期的に金利トレンドが上昇基調に入ったことを明確に示されたことになる」とした。

グロス氏の1月の予想以降、ダウはすでに2万ポイントを突破、逆に原油は高値からはげ落ちており、ドルは、対ユーロでは等価水準には遠いのが現状だ。