現在の環境は高リターンよりも資産保全が適切、トランプ大統領の政策は幻=グロス氏

Bill Gross: Beware of the ‘Trump mirage’

ジャニュアス・キャピタルのポートフォリオ・マネージャー、ビル・グロス氏は、現状の市場環境では、高リターンを狙うよりも、投資資金の保護に気を使うべきだとした。

同氏は、2007年には12兆ドル規模であった信用残高が、今では65兆ドルにまで膨れ上がっている現状に危惧を表した。

同氏は、重要なのは米連邦準備制度理事会(FRB、中央銀行に相当)の仕事だ。グロス氏は、FRBが際どいながらも適切に職務を遂行していると評価し、資金の動きを止めるほどに金利を高めるべきではなく、一方で、預金者を守るためにも低過ぎる水準に設定すべきではないとしている。

その上で、「高いレバレッジを持つ米国の金融システムは、でこぼこ道を爆発物を積んでトラックで走るようなものだ」と表した。

「トランプ大統領が掲げる3-4%成長は幻であり、減税や規制緩和で示す魔法のようなメリットも現実ではない」とし、こうした政策に過度の期待を抱くべきではないと警告した。