サイノペックが巨額損失計上へ、国営企業の改革遅れが顕著に

Massive loss by China’s Sinopec unit raises tough questions on state owned enterprise reform

上海証券取引市場に上場する国営企業の雄、サイノペック・オイルフィールド・サービスは、巨額の損失を計上する見通しで、国営企業そのものの改革進展度合いに疑問が生じている。

上海市場には、約2800の企業が上場しているが、大型株の多くが国営企業。

アジア最大規模の製油会社、サイノペックは、推定で160億人民元(23億ドル)の赤字を計上すると見込まれている。これまで史上最高の赤字、国内第2位のアルミニウム製錬、シナンルコの子会社であるChalcoが2014年に記録した163億人民元で、1月中旬に取引所に提出された暫定決算は、この記録に近い数字が示されていた。

同社は、7万8000人以上の従業員を抱えており、親会社からの受注に売り上げの多くを依存していることから、中国での典型的な国営企業とみられている。国営企業では、民間と比較してモチベーションも低く、業績を取り巻く環境に順応すべく生産余力を調整する意志も不足しがち。

これまでに巨額の損失を計上しているのは、2015年のWuhan Iron & Steel、2011年の船舶会社のCOSCO、2008年の中国東方航空。