現在のドル安は 一時的、長期的な強気は変わらず=ストラテジスト

Why the dollar’s bull run could be ‘alive and kicking’

ドルは、足元では軟調な動きとなっているが、一部のストラテジストは、長期的な強基調が継続するとみている。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンのエマージング(新興)諸国通貨ストラテジーのグローバル責任者、ウィン・タン氏は、足元のドル安の一因は、トランプ大統領と一部諸国との間での緊張激化に加え、米連邦準備理事会(FRB、中央銀行に相当)がどこまでタカ派路線を進むのか、不透明感を強めているためだと説明した。

同氏は、ドル強気の姿勢を維持していくとし、FRBが年内に複数回の利上げを断行するとしている。

ドルは、昨年11月の大統領選以降、4%上昇、トランプ大統領自身も強いドルを望むとしている。現在のドル安について、55キャピタルのマーケット・ストラテジスト、マックス・ウルフ氏は、世界の政治情勢の変化により、一時的に動きを止めていると分析している。

「世界は、保護主義の嗜好を強めており、それぞれの国がそれぞれを優先するような方向で動いている。そうした状況では、強い通貨は好ましくない。自国通貨が上昇することは望んでいない」と心理面での分析を示した。

バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチのグローバルリサーチ担当、アタナシオス・バンバキディス氏とデビッド・ホーナー氏は、いわゆる「トランプ・トレード」のヘッジ目的で、特にオーストラリア・ドルとカナダ・ドルに対する米ドル・ロング(買い持ち)を推奨している。