金に一段高の可能性、トランプ大統領の政策実現性に疑問

Donald Trump has gold moving higher — and it’s probably not done climbing

金(ゴールド)価格は、トランプ大統領の言動で上昇、2月7日の取引では、2カ月半ぶりの高値となり、一段高が期待されている。

4月限先物は、1232.10ドルで引けている。

キトコのシニア・アナリスト、ジム・ワイコフ氏は、「かなり良い状態に見える。少なくともテクニカル要因だけでも、ここ数カ月は良い状況だ」としたうえで、「楽にもう100ドル上を望める」とした。

トランプ大統領の貿易と通貨をめぐる発言が、投資家のセイフヘイブンへの買いを模索している。同大統領は、オバマケアの廃止とこれに変わる措置の導入には2018年までの期間が必要だとし、これまで提唱しているすべての政策実現が先送りされる可能性があるとしている。

先週2月3日に発表された1月雇用統計では、雇用者数が増加したものの、賃金の伸びは期待したほどではなかった。市場ではこれを、これまでの想定とは異なりインフレがさほど進まないと解釈、米連邦制度理事会(FRB、中央銀行に相当)も、年末までは利上げに踏み切る必要がないみている。

TDセキュリティーズのコモディティ(商品)担当責任者、バート・メレック氏は、「金曜の雇用統計のほかにも、トランプ大統領の政策に対する考え方が大きく変わったのか、あるいは、市場の見方が変わっていくとみている。ここのところ明らかになってきたことは、トランプ大統領が提唱している政策が、これまでの見方とは異なり、さほど早くは実現されることはないとみている」とした。