ドルには足元に上昇余地、年後半には下落に向かう=HSBC

HSBC: The ‘euphoria’ surrounding the dollar will end once reality sets in

ドルは、クリントン次期大統領が選出されて以降、上昇貴重にあり、主要先進諸国や一部エマージング(新興)諸国通過に対して、しっかりとした展開を続けている。1月4日には、貿易荷重平均でドルは、102.64とほぼ14年ぶりの高水準となった。

ドル高の一つの要因とし挙げられているのは、トランプ次期政権が掲げる経済施策への期待があり、アナリストは、目先、ドルは堅調に推移すると予想している。

HSBCのストラテジスト、デビッド・ブルーム氏が率いるチームは、2017年上半期中にはドルが現在の強基調を保つと見ている。

しかしながら、この「ユーフォリア(ある種の熱狂的な状況)は、年末に向けて薄れていくことになる」としている。

「外国為替市場では、(トランプ氏の掲げる政策の)かなりの部分が織り込まれている。トランプ氏への期待が現実に変わる際のギャップを認識すれば、ドルは、これまでの流れを一変させることになるだろう。年央から年末にかけて、ドルは下げると見ている」とした。

HSBCは、安倍政権が誕生ごのドル/円の動きを、トランプ政権誕生後のドルの動きと重ね合わせて見ている。

2012〜13年には、安倍政権が掲げる政策、日銀の支援もあり、投資家は、ドル高・円安方向に動いた。しかし、その後、2015〜16年には、逆に円高が進んだ。

HSBCは、「日本の政策とドル/円の動きは、政治と期待値が外国為替にどのように影響を与えるのかを示している典型的な例だ。金融市場は、政治の新たなリーダーシップについては、たとえ公約が実行に移されない可能性が高いとしても、疑わしきは罰せずのスタンスを採るものだ。安倍首相が提唱する3本の矢の政策は4年あまり経過した現在、失敗に終わったようだが、結局のところは円安方向に動いているのが現状だ」とした。