欧州の銀行、不良債権で新たな危機が懸念される=アナリスト

Potential new banking crises are a concern in Europe: Analyst

デルモア・アセット・マネジメントのマネージング・ディレクター、ハワード・ゴールドリング氏は、欧州ではまとまった規模の不良債権が存在し、これが欧州銀行システムには悪影響を及ぼしていると分析している。

この結果、年内にも新たな危機が発生することが懸念されると言う。

現在の注目は、イタリア最古の銀行、モンテ・デイ・パスキで、同行の再建が今後のイタリア銀行業界再建に向けたモデルケースとなり得る。

しかしながら、問題はイタリアだけではなく、他の欧州連合(EU)加盟各国でも大手行の貸し出し状況が完璧なわけではなく、欧州銀行セクターの危機説を唱えるアナリストも少なくはない。

同氏は、「米国では、経済が停滞すると、不良債権を償却し、銀行は資本の増強を図るなど将来に向けて取り組んでいく」と説明した。

一方の欧州については、「現場を認識し直面するまでに数年の歳月が必要なケースが多い。今年か来年にも新たな問題が表面化することが懸念される。イタリアだけではなく、欧州全土で起き得ることだ」とした。

KPMGの統計によれば、欧州の銀行セクターが抱える不良債権は1兆1000億ユーロで、これは米国全体の約3倍だ。