トランプ期待の相場、短期間に上がり過ぎ=シティ

Since Trump’s win, investors have fallen for ‘fairy dust’: Citi economist

シティグループの北米経済担当主任エコノミスト、ウィリアム・リー氏は、トランプ次期大統領が決定してから株式市場が最高値を更新していることに懸念を示しており、あまりにも短期間に上げ過ぎていると警告している。

同氏は、「市場の動きは行き過ぎている」とし、これは金融機関への規制緩和の期待とインフラ整備に巨額の資金が投下されるとの見方に支えられていると分析した。

その上で、「インフラ整備という言葉に、誰もが興奮しているようで、魔法にかけられたようだ。インフラ整備が、世界を良い方向に変えるとの狂信的な見方があるようだ。確かにその可能性はあるが、トランプ次期大統領が提示しているようなインフラ支出では、それはあり得ない」と断言している。

同氏の分析によれば、次期大統領が提示しているのは、民間企業によるインフラ整備に向けた資金調達で、主要道路や橋梁などの整備がそれに該当する。しかしながら、こうした主要道路や橋梁整備は、全米の道路の1%にも満たないという。

同氏は、こうしたインフラ整備は、「必要としているインフラの再構築」の一助となる程度だという。

また、市場が期待している「大規模な財政刺激プログラム」が次期政権下で現実化する可能性は低く、都合良く額面通りに受け取っているようだという。